+ 夢小説2 +


2002年10月15日 「恐竜」

「はぁ。嫌な夢みたなぁ、もう」
 私は真っ白のベッドから起き、絨毯に足をつけた。
「ねぇちゃーん。なんか変な生き物入ってるみたいだから気をつけなよー」
 弟の声が、ドアの向こうから聞こえる。
 変な生き物ってなんだろ・・・?
 まぁ、私の部屋は2階奥だし。大丈夫でしょ。
 そう思いながらも恐くなり、ベッドの下をチラっと覗きこむ。
「きゃぁぁぁぁぁ!!!」
「どうしたの??」
 どっかの誰かが駆けつける。
 誰だよお前は。なんて考える余裕もない。
「なんかいる!!なんかいるわーーーー!!!」
 そこには、20センチくらいの、トカゲが動きまわっていた。
「長いわ!なんか長いよぉーーーーっ」
 叫びながらも、私は逃げようとする。
 ドアのところまで行き、立ち止まる。
 そう。よく考えると、この部屋になぜ、長くて白い髪の女がいるんだ・・・?
 トカゲと一緒にこいつも閉じ込めてもいいものか・・・?
 
 その女は、カーテンを開いていた。
「えと・・・窓も開けてほしいな? トカゲ外に追い出したいの」
 とりあえず、私は下手にでることにした。
「ほんとだ。大きいわねー・・・。じゃぁ、外に出しましょう」
 彼女は窓を開けた。
 そして、閉じることなく、こちらへ向ってきた。
「逃げたほうがいいわよ」
 にっこりと優雅に微笑むと、彼女は外を指差した。
「ベランダに、恐竜がいるわ」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 大きな口を広げた恐竜が、さっきのトカゲを食べていた。
 口の中から、シッポだけが見える。
 ギラリとした目がこちらを睨む。
「なにこれっ。なにこれーーーっ」
 泣きそうになりながら、私は急いで外に出た。

 そこには海があった。
 私は海の中に逃げ込んだ。
 にも関わらず、海の中にも、何だか分からない変な生き物がいた。
 私はそこら辺にあったバイクを壊してかっぱらい、反対側へ逃げることにした。
「もう二度とこんなところに、来るものかーーーっ」
 走る。走る。
 草原の中、一本の道をひたすら走る。
 そして、ふと音を感じて後ろを振り返る。
「いやぁぁぁぁ!!!」
 頭が恐竜。体は人間。
 そんな男がバイクで追いかけてきていた。
 私のテクでは、もう追いつかれてしまう。
「現実に帰りましょう!!」
 そう。これは夢だ。これは夢のはずだ。
 私は、なぜかそのことに気がついた。
 起きればいいのよ!!!
 私は必死で「起きろ起きろ」と念じた。
「ブォォォォン」
 そのせいだろうか。
 私は夢と現実の狭間で、透明になった。
 恐竜人間は、私を見失い、私の透明な体を通り抜けてどこかへ行ってしまった。

「よかった・・・。ああ、夢だと気づいてよかったわ」
 ほっとしていると、だんだんと人間が集まりだした。
「こんなところにいたんだねー、うめにょん」
「皆、探してたんだよー」
 女の子が集まってきた。
「ほら。合コンで知り合った男の子たちもいっぱいいるし」
 はぁ?
「皆でポーレチケ踊ろうね♪」
 ポーレチケの歌が流れ出す。
 
 お〜どりましょうランラララ♪
 う〜たいましょうランラララ♪

どう見ても二次元の顔した人たちと、私は踊ることになった。
まぁ、私がここにいることダーリンは知らないし・・・。
誰かいいのいないかなー♪

心トキメキかしながら、物色し・・・。

その時、目がさめた。



戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送