<マグリット展>

これは2002年9月3日に行ったマグリット展の感想です。



マグリットの目指したのは「自由な思考のための物質的な記号」としての絵画だそうです。
描かれているのは、とてもありふれた物でした。
例えば、靴や人間や、馬の鈴や鳥やケンダマなどなどです。
にも関わらず、その組み合わせによって色んな想像ができます。
いいですね〜♪

謎に包まれた現実の世界。その世界を表現しているのですが、人によって、感じる現実は違います。
誰でも何かを想像できそうなの。
どんな人にも想像する楽しみをくれる絵だと思うんですよね〜。

では本題♪
例えば、言葉と絵が並べられている作品がありました。
その言葉というのは・・・。

「私の絵は何かを隠していると思われているようですが、何も隠していません! 私は何か不可解なものを呼び起こすような視覚イメージを描いています・・・。ドアから出るより壁を通り抜けるのを好む人もいるのですから、私にどうしろとおっしゃるのですか?」

でした。
この言葉の横に「ポール・ヌジェの肖像」がありました。
どんな絵かというと・・・。
男が2人並べられていて、間には人間の形に穴の開いたドアが描かれていました。
男はドアのノブを握っています。
この男性と隣の言葉を見た時に、壁を通り抜けたがっているような人なのかなー・・・と。思ったものです。
もしかしたら、マグリットがそう感じて、そういった絵にしたのでしょうか??
それが、私の見た現実だ!って感じて。
わかんないですけどね。でも勝手に想像していいらしいですよ。
どうしてかと言うと・・・。
マグリットは他にも、こんなことを言っているのです。

「100年後に私の絵が高くなるか安くなるか、そんなことはどうでもいいのです。100年後に大切なのは、私が発見したものを人が「別の角度から」見出すことなのです」

つまり、マグリットが捉えた現実を、その通りに感じなくてもいんですね☆
自由な発想をして、自分と違う角度から見て欲しいって言ってるのですから、遠慮なくそうさせてもらいました♪
何だかそういう考え方って・・・、画家の中の画家!って感じがしますよね〜。
この言葉で、前よりずっとマグリットが好きになりました♪

それじゃぁ、マグリットの絵に対して私が感じたことを書いていきましょう☆

「大旅行」というタイトルの絵では、木と首から上が一体化した人間が、水平に浮いていて、その足には町が描かれていました。
この人間は、自分の足で色んな町を歩いていくのでしょうか?
宙に人間が水平に浮いているのは、1つの場所にとらわれずに町から町へと移動する自由を現しているのでしょうか?
木と、首から上が一体化しているのは、人はそもそも自然から生まれたということでしょうか?
と、たくさんの想像が私の頭に浮かびました。
こーいった、顔も見えない人間の、過去や現在や未来などが、ありふれた物の組み合わせで自由に想像できちゃうあたりがマグリットの絵の魅力ですよね〜♪

 「驚きの時代」というタイトルの絵では、穴の開いた壁の前に人間がいます。
その人は目を瞑り、腿は歯車でできています。
壁の後ろには、後ろ向きの同じ格好をした(裸で白い布を被っている)人間が見えています。
その向こうには風景画が置かれています。
産業が活発となって、人間と思ったら機械だったという事が起こるような世の中だということを示したかったのでしょうか?
神に創られたはずの人間と思ったものが、人間に作られた機械だった!!
それはとても奇妙なことで、驚きだと思います。
タイトルからの発想も、結構ありますね。
一見関係なさそうで、少しつながりがあるような言葉を選んでますから。
後ろ向きの人間は、腿の部分が白い布で隠れているので、どう見ても生きた人間に見えます。
それが実は機械だった、と、驚きをより強調しているのでしょうか?
置いてある絵画は、なんでそこにあるのか、さっぱりです。
もしかしたら、後ろ向きの人間は機械そっくりの人間で、絵画を描くのでしょうか?
たった1枚の絵で、ほんっとにたーーっくさんの想像ができます。
不思議不思議世界の中に入り込むという、貴重な体験をしてきました♪
きっと、マグリットは絵を見る人のことを、とっても意識しているんでしょうね☆

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