Air

<Airの解釈と感想>

霧島佳乃〕 〔遠野美凪〕 〔神尾観鈴 1 2 3〕 〔全体


・ 国崎往人 ・

 

往人はずっと古い寺に預けられていた。
唯一の家族であった母親は、そこに預けて行方知れず。
しかし、ある時町の通りに人だかりがあった。
大人たちの足の間をすり抜け、幼かった往人は一番前へ。
ボールやナイフなどが宙に浮き、小さなサーカスのよう。
終わってから「こんにちは」と話し掛けられる。
「ね、わたしがお母さん。あなたの母親」

突然母親と言って知らない人が来たらびっくりです。
でも往人は恨むこともせず、受け入れる。
なんだかとっても度量が大きいです。

人形を渡され、母と一緒に初めて一ヶ月過ごします。
空の少女を探してきた一族。
しかし、母親は言います。
「それを強要はしたくない」
「あなたはあなたの幸せを見つけて」
最後に、自分と一緒に行くか、寺に残るか聞かれます。
必死で何かを伝えようとしてくれた母親に、往人はついていくことにします。

ここで母! ってものを感じますね。
空の少女を救うことを強要するのではなく、幸せを見つけることを大事にする。
こういう母だったからこそ、観鈴を救うことができたのでしょう!
本当の幸せっていうのは、自分も相手も幸せであることですから♪
そうでないと、助けられたほうも悲しいですよね。
与えられた道ではなく自分の意志で道を決める! っていうのはとっても大変なことだと思います。与えられたものであったほうがずっと楽です。
しかし、自分で決めた道なら、やり遂げよう! という気持ちもずっと大きくなると思います。
夢を持って、道を切り開いて行け! と言われてる気分です。

母親と1年にも満たない短い間旅をします。
そして、母親は人形に『力』を封じ込め、消えてしまいます。
それはずっと先祖さんたちもしてきたことでした。
しかし、母親はその時話した言葉を往人が忘れてしまうようにしました。
それも、受け継いだ『力』のひとつです。
往人は目の前で母親の体が消えていくのを見ていたものの、何も覚えておらず、置き去りにされたと思いました。

なんだか忘れるって悲しいですね。
人形は相手を笑わせようと思わないと動きません。
母を笑わせようと動かせるようになったのに、家族と一緒の幸せな時間は1年も続かないのです。寂しいです。

残った人形と一緒に母を探す旅。
母がいないことを受け入れたときからは母から教えられた言葉のかけら。
「この空に少女がいる」
「彼女は終わらない悲しみの中にいる」
というこの少女を笑わせることが目的になりました。
しかしいつのまにか人形を生きるための道具として見るようになります。
あまりにずっと1人でいたので、大切な目的も忘れてしまったのでしょう。
1人が寂しいって思えないくらい1人って言うのが一番寂しいです。

しかし、自分の力で誰かを幸せにしたいという気持ち。
笑ってくれる誰かに側にいてほしいという気持ち。
そんな気持ちに気づきます。
この手で笑わせてあげたいと思う存在。
それがずっと探していたものでした。
そんな存在であった母親を失った往人。
もう二度と失いたくない。
もう一度人を笑わすということを取り戻したい。
そう望むのです。

これが、往人の一番の望みであり、幸せです。
この幸せが叶い、往人が幸せであることが神奈に伝われば、空の少女は救われます。
神奈って言っても、空にある悲しい記憶のことですが。
柳也の子孫は幸せになったよ。
それを記憶に足すことができればよいのです。
佳乃編では羽根を通して。
美凪編ではみちるを通して。
観鈴編では、自分の転生である「そら」を通して。
空に記憶を届けることができます。
そして空の少女は救われるのです。

それぞれの往人の行動などは、他のページに書いてあるので詳しくは語りません。
何にせよ、往人は「我が道を行く!」って人ですし、だから自分の幸せを追求していくことができたんだと思います。
周りに流されず、自分を持って、運命を切り開いていく!
いいですね〜☆
往人にそれを教えたのは往人の母親ですし、家族っていいですね〜。
というか・・・。
いい部分を伝えていくことができれば最高ですよね!
一歩間違えると親による呪縛になっちゃうところが難しい。
家族って難しくって壊れやすくって、でも幸せでいいものです♪
私もいつか母親になる時が来るのかなぁ。
私って不器用だし、色んなバランスが難しそうだなぁ。


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